不死鳥が死んだ

4
4

見事な絵だ。そこには立派な不死鳥の絵が描かれている。

「良い絵ですね。これは凄い」

私は屋敷に招かれた客。今日はパーティー。ディナーをご馳走になる。屋敷の主とは主治医と患者の関係だ。私は女医なのだ。

「先生。本日はお忙しい中お越し下さりありがとうございます。この絵は不死鳥の絵でしてね。不死鳥の血を飲むと不老不死になれると言いますしね。縁起が良いでしょう。健康祈願ですな。ははは」
「ええ。まあこんな鳥が本当にいたとしたら医者の私は、仕事がなくなってしまうので困りますわ」
「わはは。名医である先生がご冗談を」

その時だった。
「た、大変です。厨房で火災が」
「何だって!?皆様。急いで外に!!先生も早く!!」

私達は急いで外に避難した。火の手はあっという間に広がり、屋敷が燃えた。そしてその炎の中から火の鳥が飛び出して空を駆けていった。不死鳥の絵は死んだ。そして炎の中から蘇ったのだ。
公開:22/02/11 09:39

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容