泣いた赤鬼と馬主の青鬼
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昔々、馬券買いの赤鬼がいました。赤鬼は競馬が下手で、何度も予想を外してはわんわんと大泣きしていました。可哀想に思った馬主の青鬼は、なんとか友人の赤鬼を慰めてやろうと声を掛けました。
「赤鬼どん、次のレースは私の馬に賭けなされ」
「おぉ青鬼どん、だが君の馬は人気薄。勝てるのかい?」
「大丈夫だとも」
青鬼は早速他の馬たちが走らないようたらふく水を飲ませ、自分の馬には興奮剤を打ち込みました。すると青鬼の馬は周りが驚くほど走り、赤鬼の収支はプラスになりました。
後日、赤鬼がお礼を言いに青鬼の家へ訪れると、扉には鍵がかけられており、脇には一枚の貼り紙が貼ってありました。それは「赤鬼どんへ、私は不正行為がバレて馬主免許をはく奪されました。君とはもう会えません」という青鬼からの置手紙でした。赤鬼はそれを二度も三度も読み上げ、涙を流すのでした。
「赤鬼どん、次のレースは私の馬に賭けなされ」
「おぉ青鬼どん、だが君の馬は人気薄。勝てるのかい?」
「大丈夫だとも」
青鬼は早速他の馬たちが走らないようたらふく水を飲ませ、自分の馬には興奮剤を打ち込みました。すると青鬼の馬は周りが驚くほど走り、赤鬼の収支はプラスになりました。
後日、赤鬼がお礼を言いに青鬼の家へ訪れると、扉には鍵がかけられており、脇には一枚の貼り紙が貼ってありました。それは「赤鬼どんへ、私は不正行為がバレて馬主免許をはく奪されました。君とはもう会えません」という青鬼からの置手紙でした。赤鬼はそれを二度も三度も読み上げ、涙を流すのでした。
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公開:22/02/10 19:19
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