ブルーイヤリング

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幸運を呼ぶブルーのイヤリング。私は彼から貰ったブルーイヤリングを肌身離さず付けていた。綺麗だしお気に入りの品だ。

「そのイヤリング綺麗だね」

彼からのプレゼントだと説明すると素敵な彼だねとか仲が良さそうで羨ましいと言われる。そう彼は、とても良い人だ。しかし若くして癌になったから私を置いて先に逝ってしまう。余命は半年だ。今日も彼の病室へお見舞いに行く。彼はいつも私に心配かけないように明るく振舞っていたが、最近はそんな元気もなく体調が悪そうなのが目に見えている。
私はブルーイヤリングに祈りを込めた。どうか、彼の癌を消してください。そう願いを込めた。しかし現実的にそんな事あり得る訳がない。

だが奇跡が起きた。一週間後、病院に行くと彼は元気になっていた。

「癌がなぜか消えたんだ。医者も驚いてた。寛解らしい」

私はブルーイヤリングを握りしめながら、この幸運に涙を流して感謝した。
公開:22/02/12 09:44

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
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・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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