ゴミ箱がくる！

一度コタツに入ってしまうと、なかなか出られなくなる。おかげで、狭いちゃぶ台はあっという間にみかんの皮やスナック菓子の袋に占領されてしまう。冬のあるあるだよね。
そこで私が買ったのが、呼応式自動回収ゴミ箱。私がつけた名前を呼んだら、ゴミをもらいに寄って来る。
最初こそ面白がって、いたずらに呼んではゴミを投げ入れていたけれど、困ったことにだんだん愛着が湧いてきてしまった。
だって、私のために一生懸命ぴょこぴょこ跳ねてくるんだよ？ゴミを入れたら嬉しそうに身体を震わせて、ぺこっとお辞儀していくんだよ？
鼻かんだティッシュとかやるの、申し訳なくなるじゃない。
結局その子は紙くず（乾いているもの、汚れていないものに限る）専用にして、私は呼ばれても来ないふつうのゴミ箱を新調した。
雪が解けて地面が現れるように、春になればちゃぶ台の上も片づくだろう。たぶん。