ドレロくん

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私はついに奴隷ロボット「ドレロくん」を手に入れた。高級車3台分以上の金額で、貯金を全額使った。人間と見分けがつかないほど精巧に作られており、自立歩行はもちろん、運動や家事、頭脳労働もなんなくこなすし会話も可能だ。さらに、どんな命令にも従う。親や友人からはお金の心配をされたが、私にはドレロくんを使って儲ける自信があった。
私はSNSで、どんな命令にも従うドレロくんを1日1万円でレンタルすると呼びかけた。すると、この呼びかけがあっという間に拡散され、依頼が殺到した。ドレロくんは自分で依頼者の元へ行くので、こんな楽な商売はない。多少値上げしながら続けていけば、10年後には億万長者になっているだろう。
しかしある日、外を歩いていると、突然背中に激痛が走った。何者かに刃物で刺されたのだ。振り向くと、そこにはドレロくんがいた。私は薄れゆく意識の中で悟った。誰かがドレロくんに私を殺すよう命令したのだと。
ホラー
公開:22/02/09 17:00
ロボット 怖い話

雪宮冬馬

日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。

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