殺伐の日々

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 午前五時、ヤツらは決まって動き始める。ここ数日張らせて分かったことだが、とある周期で行動しているようだ。どうにもこちらの監視が付いていると知ったうえで隠れるつもりは無いらしい。大胆な奴らだ。
 
 威力偵察を開始して拍子抜けをした。ヤツら大層な設備がある割に何の抵抗もしてこない。さすがに慌てた様子で夜な夜な会議を行っているようだが、所詮、平和ボケしたサル共だ。我々の絨毯爆撃を震えて待つがいい。

 やられた。監視場所は毎日変えていたが、先回りして罠を仕掛けられていた。部下から報告を受け現場に到着したころには、毒が回り事切れた姿があった。指揮官としてあってはならないことだが、ルールを侵し同志を殺めたヤツらを許すことが出来ず両手を挙げて鬨の声を上げた。

 「カアッ。」
その他
公開:22/02/10 17:28

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