運命ドリンク

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「今ならなんとたった3万円で運命の人に会えるよ!」
胡散臭いその店に俺は立ち寄ってしまった。
「これを飲めば運命の人に出会えます!」
俺はドリンクを買った。安っぽいラベルには太文字のゴシックで「運命ドリンク」と書かれている。

運命ドリンクを飲んだ翌日、俺の目の前で女性がハンカチを落とした。声をかければ、女性は大袈裟なほど頭を下げた。
「亡くなった母の形見なんです。本当にありがとうございます」
 話は進み、翌日の夜に食事することになった。小学二年生の娘も来るらしい。

レストランに着き暫くすると女の子が現れた。しかし母親は見当たらない。
「お母さんが急に仕事で来れなくなったので、わたしだけ来ました」
少し残念だが、悟られないように微笑む。女の子はなぜか顔を赤くした。
食事は盛り上がった。好きなタイプや交際関係を尋ねらたが、最近の小学生はませていると聞く。この子も例外じゃないらしい。
その他
公開:22/02/10 09:40

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