質問があります!

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ペットを飼いたがっている後輩に愛猫との出会いを聞かれた。
面白くない話だ。真夏の道路脇、捨てられた段ボールの中から物音がすると思って見てみると子猫が入っていた。
他には無責任に『可愛がって下さい』と書かれた紙1枚。餌も水も何も入っていない。
素人目に見ても脱水症状を起こしている。急いで病院に連れていき、治療をしてもらった。
助けてもらった恩を覚えているのか、私に懐いて離れようとしないからなし崩し的に飼うことになったのさ。
後輩は私の膝の上で眠る猫を見て「運命を感じますね!」なんて言うものだから溜息を吐いた。
それはつまり、愛猫は生まれてすぐに捨てられる運命だったって事か?そんな運命、私は認めない。
私はただ、運よくこの子と出会った。それだけの話だ。
愛猫が目を覚ます。私の小指をちょいちょいとかいてきた。
「先輩の運命の赤い糸で遊んでいるんじゃないんすか?」と言われ、それはあるな、と思った。
公開:22/02/07 20:29

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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