質問があります！

「先輩！質問があります！先輩はアタシのどこが好きなんですか！？」
『何だ？藪から棒に？全部好きに決まっているだろ。抑々好きに理由は必要か？』
俺の答えに日に焼けた彼女の顔が真っ赤に染まる。可愛くて仕方がない。
「えっ…いやだってアタシ、元気しか取り柄のないバカだし、体つきもこんなんでよく男子と間違えられるし、クールな先輩から告白されて彼女にしてもらったなんて信じられないんっすよ！むしろ告白ならアタシがして当然？みたいな？それでフラれて当然？みたいな？」
あははっ…と、元気に笑うも寂しさが抜けきれない彼女に顔を近付ける。
「ちょっ！先輩！顔、近いっすよ！」
『お前は俺の彼女だ。お前が誰かに告白する前に俺のものにした。お前の告白は俺のものだ。だから告白したけりゃ俺に告白しろ。俺は告白を受け入れる。余計な心配はするな』
「先…輩…」
彼女にそっとキスをする。くだらない質問はこれでもう出来ないな。