パズル

俺の名はバズ。自慢じゃないが、2歳のときには世界の国旗をすべて暗記し、5歳のときには大学数学を完璧にマスターした。さらに、15歳でハーバード大学を首席で卒業するほどのスーパーエリートだ。
そんな俺ももう30歳。昔はテレビなどでニュースになり注目されていた時期もあったが、今はみんなもう忘れている。
ある日、日本の友人が俺のところにパズルを持ってきた。その友人によると、どうやらこのパズルは、AIが作った「誰も解くことができないパズル」として世界中で話題になっているとのこと。
ところがどっこい。俺は天才だ。もちろんそのパズルも数秒で解いた。簡単すぎておもしろくも嬉しくもなかった。

翌日、俺はネットニュースを見て驚いた。
『バズ、バズるパズル解くも喜バズ』
こうして俺は、再びバズった。