V博士の手記

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高名な民俗学者V博士の若き日のノートが発見された。以下は概要。

V博士は1950年に南米某未開地帯のエプェ族と接触を図り彼らの居住地に入った。特徴的なのはエプェ族が全員、顔に施している刺青である。額、鼻、頬、顎にアラベスク模様、植物、獣の模様などの刺青を入れるために、彼らは日中ほとんどの時間を費やす。博士はエプェ語で刺青の理由を尋ねたが答えは要領を得ない。
次の訪問時に博士は交友を深めようとブランデーを持参した。エプェ族は酒を好み、彼らもエプェ酒を持ち出して深夜まで飲み合った。歓待に博士は泥酔し小屋に泊まった。
朝、博士は昨夜のことをよく覚えていない。眠っているうちにエプェ族の女性に愛撫されたようだが夢かもしれない。
礼を言って博士は村を出た。荒野でジープが迎えにきた。車を止めた運転席の助手は驚愕の表情。博士が車のバックミラーを覗くとそこには全面びっしりと刺青が入ったV博士の顔があった。
その他
公開:22/02/06 15:17

たちばな( 東京 )

2020年2月24日から参加しています。
タイトル画像では自作のペインティング、ドローイング、コラージュなどをみていただいています。
よろしくお願いします。

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