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今日は、私の誕生日だ。
とは言っても、もう大々的にお祝いして貰える年齢じゃない。
数件のおめでとうLINEを貰える友人の存在だけで十分だ。
近所のケーキ屋で買ってきたショートケーキに、ぷすと1本蠟燭を挿し、マッチを擦る。
ぽうっと明るい火がマッチの先から蠟燭へ移る。
それを確認して、水に浸されたマッチの先はジュッと音を立てて消された。
「誕生日おめでとう、私。」
ふぅっと息を吹きかけると、灯は揺らぐだけで消えなかった。
その様子に、つい小さな笑みが零れる。
あ~何だか、久しぶりに笑った気がするなぁ…。
その時、机の上に置いておいたスマホが小さく鳴る。
確認すると、明るくなった画面には、彼からの1件のメッセージが表示されていた。
『確か今日、誕生日だよね? 今から行っても良いかな? 君の好きそうなお菓子を持って行くからさ。』
とは言っても、もう大々的にお祝いして貰える年齢じゃない。
数件のおめでとうLINEを貰える友人の存在だけで十分だ。
近所のケーキ屋で買ってきたショートケーキに、ぷすと1本蠟燭を挿し、マッチを擦る。
ぽうっと明るい火がマッチの先から蠟燭へ移る。
それを確認して、水に浸されたマッチの先はジュッと音を立てて消された。
「誕生日おめでとう、私。」
ふぅっと息を吹きかけると、灯は揺らぐだけで消えなかった。
その様子に、つい小さな笑みが零れる。
あ~何だか、久しぶりに笑った気がするなぁ…。
その時、机の上に置いておいたスマホが小さく鳴る。
確認すると、明るくなった画面には、彼からの1件のメッセージが表示されていた。
『確か今日、誕生日だよね? 今から行っても良いかな? 君の好きそうなお菓子を持って行くからさ。』
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公開:22/02/04 12:00
物書きの端くれになりたい一般人E
空想の世界で遊ぶことが好き
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