40億と1億の奇跡

1人の野球選手が日本から海外への挑戦を表明した。その野球選手は打ってはホームランの日本記録、投げては世界記録の球速を誇るスター。当然彼の獲得に世界中が動きを見せた。
アメリカの1チームは彼に1年40億を提示。さらにアメリカの名門チームが交渉の席についた。日本チームも黙ってなく、韓国、メキシコなども交渉の席につく。
チームの状況を1発で変えられる選手、世界中が彼の事をそう報じた。
そんな中熱意を武器に動き出した国があった。台湾である。
彼らが提示した金額は1億。アメリカや日本さらに韓国より圧倒的に劣るものだった。
だが彼らは熱意を交渉の席で最大限に伝えた、もうない奇跡を期待して台湾中がチームにエールを送る。
アメリカ行きが報じられる中、その選手は何と世界中のオファーを蹴り、台湾行きを選んだ。
理由は台湾を盛り上げるという言葉に心打たれたという事。
この奇跡は40億と1億の奇跡と呼ばれた…