魔女ができるまで
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願いを叶える魔女がいた。彼女はおとぎ話のように森の中にひっそり暮らすのではなく、都心に堂々と住み、ある時、その力を人々のために使うとネットで公表した。人々は我先にと願いを叶えに屋敷を訪ねた。
男は言った「金と権力が欲しい」
女は言った「美貌と若さが欲しい」
魔女は全てを叶えてやった。それが人の幸福だと疑わなかった。
しかし、人々の願いは日に日に大きくなり、いつしか魔女に文句を言う輩まで出てきた。
「どうして?私はただ笑顔が見たかっただけなのに」
そう思っても魔女の元には不満顔の人間が列を為していた。その中に1人穏やかな顔の者がいた。彼は彼女にこう言った。「どうかあなたが幸せになります様に。」
それ以来魔女の元には人が来なくなった。魔女は迷信となり、おとぎ話の登場人物となった。
彼女は彼女の幸せを願ってくれた彼と幸せに暮らしているらしい。
今日はお台場デートなんだって。
男は言った「金と権力が欲しい」
女は言った「美貌と若さが欲しい」
魔女は全てを叶えてやった。それが人の幸福だと疑わなかった。
しかし、人々の願いは日に日に大きくなり、いつしか魔女に文句を言う輩まで出てきた。
「どうして?私はただ笑顔が見たかっただけなのに」
そう思っても魔女の元には不満顔の人間が列を為していた。その中に1人穏やかな顔の者がいた。彼は彼女にこう言った。「どうかあなたが幸せになります様に。」
それ以来魔女の元には人が来なくなった。魔女は迷信となり、おとぎ話の登場人物となった。
彼女は彼女の幸せを願ってくれた彼と幸せに暮らしているらしい。
今日はお台場デートなんだって。
その他
公開:22/02/04 19:45
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