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気弱で休みの日は引きこもりがちな女の子。
勇気を出して、街へ出掛けてみたが、おしゃれな人、おしゃれなお店、おしゃれな街にたじろいだ。

路地裏に入り、街へ繰り出したことに後悔をする。

そこに見知らぬ、おばあさんがかけより話しかけた。

「お嬢さん。服は福を呼び寄せるチカラがあるんやで。
そない、かがみこんだら、服も福もしわくちゃや。
若くて綺麗なスタイルしとるんやし、胸張りなさいな。」

トン

軽く背中を叩かれ、思わず背筋が伸びる。
近くのお店のショーウィンドウに自分の姿が映る。

とくに何かが変わったわけではないが、背筋を伸ばしている自分と今、着ている服は相性が良く見えた。

そこに、店員さんがやってきて、
「綺麗なお嬢さん。良かったら中へどうぞ。今、着用なさってる服に合う服もありますから。」

社交辞令か仕事でだろうけど、それでも言葉に嬉しくなった。
「ちょっとだけ、福が来たかも」
その他
公開:22/02/01 00:05

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