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スラリと長い指が澱みのない美しい動きで、平面から立体を生み出す。
スッと折り目が付けられ、折られた紙は、どんどんと生まれ変わっていく。
「はい。出来たわよ。」
僕が頼んだ通りに、羽を開いて息を吹き込めば完成する所で、お姉さんは鶴の形になった紙を僕に渡してくれる。
「ありがと~お姉さん。」
「どういたしまして。でも、本当にこれだけで良いの?」
不思議そうな表情で僕を見詰めるお姉さんに、僕は大きく頷く。
「うん! まぁ、見ててよ!」
鶴の羽を大きく開き、ふぅっと優しく息を吹き込む。
そして、僕の掌の上に軽く置いて…よし。くる。
「え…嘘…。」
お姉さんが唖然とした様子で呟く前で、折り紙の鶴は、ふよふよと舞い上がりながら翼を動かし始める。
「なれ。」
僕がそう呟いた瞬間、折り紙だった無機物は、小さな本物の生き物になり、大空へ羽ばたいていった。
スッと折り目が付けられ、折られた紙は、どんどんと生まれ変わっていく。
「はい。出来たわよ。」
僕が頼んだ通りに、羽を開いて息を吹き込めば完成する所で、お姉さんは鶴の形になった紙を僕に渡してくれる。
「ありがと~お姉さん。」
「どういたしまして。でも、本当にこれだけで良いの?」
不思議そうな表情で僕を見詰めるお姉さんに、僕は大きく頷く。
「うん! まぁ、見ててよ!」
鶴の羽を大きく開き、ふぅっと優しく息を吹き込む。
そして、僕の掌の上に軽く置いて…よし。くる。
「え…嘘…。」
お姉さんが唖然とした様子で呟く前で、折り紙の鶴は、ふよふよと舞い上がりながら翼を動かし始める。
「なれ。」
僕がそう呟いた瞬間、折り紙だった無機物は、小さな本物の生き物になり、大空へ羽ばたいていった。
ファンタジー
公開:22/02/02 12:00
物書きの端くれになりたい一般人E
空想の世界で遊ぶことが好き
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