歌詞に憧れた女

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今更何を話せばいいんだろう。
大人になった君に再会した僕は、かける言葉が見つからなかった。
君が好きな気持ちは昔からずっと変わらない。
君に出会えてよかったと心の底から思っている。
冬の寒さは、君が隣にいるから凌ぐことが出来るんだ。
また出会えた奇跡は偶然じゃない。

「なんて素敵な歌詞なんだ。私もこんな恋がしたい!!Akiyuって人が書いた歌詞なのね。私もこの歌詞みたいな恋愛したい」

私はこの歌詞の恋愛を再現する為、幼馴染の男の子に連絡した。

「おー、久しぶり。何か用?」
「私の事好きにならない?」
「は?なんで?」
「幼馴染って何かいいでしょ?」
「別に……」
「あのね、良い歌詞の歌があるの。それ聞いたら恋愛したくなるよ」

私は曲を勧めた。彼はそれを聞いて私に言った。

「まさかこの役を俺にやらせようってのか?」
「お願い!!」

彼は文句を言いながら付き合ってくれた。
公開:22/01/30 12:40

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

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