新規導入科目 未来史

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文部科学省での会議にて

職員Aの主張

今日では100年先の未来も観測できる技術が発達しています。
もはや「過去史」を学ぶ意味は無いと思っています。

この曖昧な現代を明瞭な世界にするためにも、ぜひとも「未来史」を導入するべきだと私は思うのです。


職員Bの主張

現在は「過去史」の積み重ねで成り立っています。
それは人類史、そして、この星が歩んできた大切な軌跡なのです。

過去を否定することは現在を否定することにもなるのです。
有益、無益関係なく我々は過去を尊重するべきなのです。

それと問題の「未来史」の導入に関しては反対です。
未来は観測されるもではなく我々一人一人の日常における選択で作り上げていくものだからです。

つまるところ、未来の可能性は計り知れないということです。
ファンタジー
公開:22/01/29 13:47
更新:22/01/29 13:51

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