高校生とは

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ラムネ瓶の中で生活しているような。

煌めく光に包まれたと思えば、時に窒息しそうになる。
青く柔い空気はほんのりと砂糖の香りを含んでいた。
世の中をやっと見渡せるようになったのに、透明な枠から抜け出せない僕たち。
「大人への鍵」は、虫眼鏡越しに見ているようだった。
雲の上にあるようだった。
向こうが透けてしまうビー玉が、僕達のように思えるんだ。
僕達は、身体が先に熟れる。心は未発達のままなのに。
開かない花もあるだろう。
硬い殻は、未知の刺激から守る鎧だ。
社会を知らない種子たちは、ぽい、と自分の道に放り出される。
歩めないものは腐ってしまう。

あれ、あんなにも綺麗な場所にいたのに。
僕の煌めきは誰のものだったのだろうか。
小さな箱が世界で。それが全てだった。

予想できない嵐、風、波、雨。
ふとした時に気がつく斜陽。
道端の花、甘い香り。

弾けたのは、ラムネの泡。
青春
公開:22/01/29 10:17

( 東京 )

色んな色の作品を目指します。

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