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取り調べ中、黙秘を続けている俺達に警察はついに業を煮やした。
「あの方を呼んで来い」
あの方?一体どんな奴が来るんだと不安に思っていると白衣を着たオッサンが現れた。
仲間の体が警察官に押さえつけられる。警察め!何をする気だ!?
オッサンは仲間の靴を脱がすと、その素足を思いっきり指で押す。
「いだだだだだだっ!」
悲鳴を上げる仲間。あれはまさか…足つぼマッサージ!?
「どうだ?吐く気になったか?」
警察の質問に何度も頷く仲間。噂には聞いていたがそんなに痛いのか…
一人、また一人と激痛に耐えきれず罪を告白する。
だが俺は屈しない!足つぼが何だ!確かに痛いけど慣れてくると気持ちいいじゃないか。思わず顔が蕩けてしまう…
それを見た警察は俺に足つぼマッサージを施すのを止めた。何だよ…良いところだったのに。
本当に良いところだったんだ!マッサージを続けてくれ!俺も吐くから!
警察の思うツボであった。
公開:22/01/26 20:33

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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