ポチ

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私は犬が嫌いだった。幼い頃、友達の家に遊びに行ったとき。おしりを噛まれたの。それ以来、犬が嫌い。怖いトラウマ。


ある日、娘が我が家に仔犬を拾ってきた。私は家で飼うことに勿論反対した。娘と夫は家で飼おうという。娘はその犬にポチと名づけた。
私は知りませんよ。あななたちでちゃんと面倒見なさいよね。まったくもう。

ほら散歩にも連れて行ってあげなさいよ。なによそのざまは。それではまるであなたたちが散歩されてるみたいじゃないの。ポチはママと散歩に行きたいんだよって。まったくもう。

まあでも。こうして見てるだけならかわいいわね。

犬が苦手な私に不思議とポチは懐いた。
そんな目で見つめないでよ。まったくもう。

しっぽをふってくるポチとだんだん私は遊ぶことが楽しくなった。ポチの名を呼び。ポチをなで。ポチと走り。ポチを抱きしめた。


壁に飾られたポチとの家族写真を見ると思い出す。まったくもう。
その他
公開:22/01/28 20:34
更新:22/01/28 20:42
ポチ ペット 家族 日常 写真 思い出

前虎( https://mobile.twitter.com/mae10ra )

はじめまして。
前虎と申します。
作品を読んでいただけたら嬉しいです!
よろしくお願い致します。
「小説家になろう」さんにも掲載中です☆

 

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