７体の用心棒

「なあ、聞いたか。隣村、盗賊に襲われたんだって…」

『ああ、この様子じゃウチの村も危ねぇ。さっき村長に相談したところ、用心棒を雇おうって話になったんだ。とりあえず、７体用意出来そうだとよ』

「用心棒だぁ？そいつは腕が立つんだろうな？」

『分からんが、何でも足止めをさせたら天下一品らしい…まあ、女子供だけでも逃がす時間があれば恩の字だろう』

「で、その用心棒はいつ来るんだい？」

『村長がプライム会員だから明日にはやって来るそうだ』



数日後



「とっ！盗賊だ！盗賊が来たぞ！」

『焦るな！今こそ用心棒を開封するんだ！』

「盗賊どもめ！これでもくらえ！」

『…大成功だな。あいつら、用心棒に釘付けだ。見ろよ。あそこなんて盗賊同士で奪い合いになっているぞ』

「ああ。ところで一ついいか？」

『なんだ？』

「あれ、用心棒じゃなくてヨギボーじゃねぇか？」