♡おっぱい道路♡

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「もし神様だったら何したい?」
 高校最後の冬、自転車に乗ってイチョウ並木の間を帰っていると吉武が尋ねてきた。
「え?ああ、とりあえず道路を全部おっぱいで埋めるね」
「きしょ!!なんやそれwww」
「この今通ってる所もおっぱいやけん、チャリ乗りにくくてしゃあない」
「チャリとか人が踏んだりして、めっちゃおっぱい汚くなるやん」
「それは大丈夫。小人達が道路の近くに待機していて、汚れた所から片っ端に掃除してくれんねん」
「小人が掃除中に轢いてもうたらどないするん?」
「その心配はないわ。小人は蟻並みにちっちゃくて頑丈やから、平気」
「蟻に食い殺されるやん」
「蟻と小人はめっちゃ仲良しやねん。交尾もできる仲や」
「きしょ!」
 冷たい風が吹いた。こんなバカみたいなことを言い合う日々もあと少しで終わりを告げることを考えていたら考えたくないと僕が言ったので、考えないようにした。

  
青春
公開:22/01/22 17:56

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