恋のジェットコースター

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私はなんとか彼を遊園地デートに誘う事に成功した。遊園地なんて久しぶりだ。私は精一杯のオシャレをして出かけた。そして彼と様々なアトラクションを楽しんだ。

「ねえ。次はジェットコースター乗ろうよ」

私は彼を連れ回した。そしてジェットコースターに乗り込んだ。安全バーが降りてきてジェットコースターは走り出した。高度が高くなっていく。
きたきたきた。

「きゃあああああああああ」

私は思い切り叫んだ。それと同時に彼の手を握ってしまった。彼は無言で涼しい顔をしている。
終わった後、私は彼に訊いた。

「ねえ。楽しんでる?あんまり楽しそうに見えないから……」
「いや別に……」

彼はそっけない態度で私の方を見ないで答えた。遊園地の最後を締めるのは観覧車だ。乗り込んだ。

「なあ」
「えっ?」
「……付き合う?俺と」
「えっ?」
「いや、お前にジェットコースターで手握られてさ。お前の事好きかもって」
公開:22/01/22 10:36

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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