2分の1葬式

日本のある地域では、2分の1成人式ならぬ2分の1葬式をするのだそうだ。人生100年時代と言われる今、50歳になったら一度葬式を経験しておいたほうがいいだろうということになり始まったのだ。
50歳を迎えた人が棺桶に入ってお経を聞き、出棺時に親族に見送られながら火葬場へ向かった後、火葬炉に入る体験ができる。
縁起が悪いという意見もあったが、自分の人生を見つめ直すいいきっかけになると大反響を呼び、全国に2分の1葬式が広まった。今では50歳になった人の親族だけでなく、友人や職場の関係者などあらゆる人が参加するようになった。
ところが、最近、この式を別の目的で利用する人が増え、2分の1葬式をやめようと国が動き出した。話によると、50歳を迎えた人に恨みをもった人が2分の1葬式に参加し、火葬炉に棺桶が入ったとき、どさくさに紛れて点火スイッチを押して焼き殺そうとする計画殺人が後を絶たないのだとか。