世界は自分の中で起こっている

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「いつもゴミ拾いありがとうございます!」
すれ違う人に声をかけられるおじいちゃん。この地域ではちょっとした有名人である。
毎朝ウォーキングをしたり、ゴミ拾いをしているので自然と皆が顔を覚え、話しかけてくるのだ。
「なに、好きでやってるからの」
おじいちゃんは再びゴミ拾いを始めた。今日の落ちているゴミはいつもの缶とビニール袋、稀に車のホイールが落ちていた。
(これらのアイテムは3Gじゃな。むむ!これはレアアイテムだ!)
おじいちゃんの心の中は冒険家だった。

自転車マナーが悪い学生が正面からやってくる。狭い道路なのに1列にならず2列で無理やり通ろうとしてきたのだ。
(きおった!ツインドラゴンめ!かわしてくれる!)
おじいちゃんは縁石ブロックに乗り、自転車は通り過ぎていった。

チャララララッラッラー

見事かわした後、心の中でレベルが上がる音がする。名声度10あがった。素早さが10上がった。
ファンタジー
公開:22/01/20 19:50

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