宝石箱

2
2

私がその宝石箱をもらったのは、誕生日の事だった。ピンク色をベースとして金色の装飾が施されたそれは、とても綺麗な宝石箱だった。

早速私はアクセサリーを入れた。宝石箱の中にアクセサリーを入れると、なんだか豪華に見えてアクセサリーの価値が上がったかのようだ。

ある日の事だった。宝石箱からアクセサリーを取ろうとすると、アクセサリーがない事に気が付いた。

「あれ?おかしいな。確かにちゃんと入れたはずなのに……」

部屋の中に落としたのかなと思い、部屋中を探し回るが見つからない。仕方なくあきらめて他のアクセサリーを付ける。するとさっき付けようと思っていたアクセサリーよりも服に合っていた。
翌日、宝石箱を開けると失くしたはずのアクセサリーが箱の中にあった。

後に分かった事だが、この宝石箱は私のファッションに合うアクセサリーを選んでくれる宝石箱だったのだ。

今日も私は宝石箱のセンスに任せている。
公開:22/01/20 09:21

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容