エレベータートーク

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徹夜続きの仕事からやっと解放され、家に帰ることができた。
僕が住んでいるのは10階建ての駅前のマンションで、他の住民と交流はない。
気を抜くと閉じそうになる目をなんとか開けながらエレベーターに乗ると、スーツ姿の男が乗ってきた。

「何階ですか?」
どれだけ疲れていようと、このくらいのことはできる。

「13階です。」






困惑しているうちに男の口が開いた。





「ああ、失礼。まだ生きておられる方でしたか。」
ホラー
公開:22/01/21 11:50

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