俺の恋人
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俺の恋人は、とても可愛らしい。
沢山食べるところが好き。
笑うとえくぼができるところが好き。
好きなものに夢中になっている姿が好き。
一緒に過ごす度、好きだという気持ちが水のように溢れ出て止まらない。
けれど、唯一許せないことがある。
それは、恋人は自信がないということ。
「…やっぱり無理だよ」
「駄目。今日こそ、ちゃんとお前を家族に紹介する」
「受け入れてもらえるわけないじゃん…っ」
ああ、また、お前の笑顔が好きなのに。
またお前は泣きそうだ。
「君はさ、カッコよくて、頭も良くて、運動も出来て…なのに、相手がこんなんじゃ君に釣り合わない」
「釣り合う釣り合わないなんて、関係ないだろ。俺が好きになったのは、お前だけなんだから」
「でも」
ありきたりな言葉だけど、
「好きになるのに性別なんて関係ないだろ」
そう言うと俺の彼氏は、差し出した俺の手をキュッと小さく握りしめた。
沢山食べるところが好き。
笑うとえくぼができるところが好き。
好きなものに夢中になっている姿が好き。
一緒に過ごす度、好きだという気持ちが水のように溢れ出て止まらない。
けれど、唯一許せないことがある。
それは、恋人は自信がないということ。
「…やっぱり無理だよ」
「駄目。今日こそ、ちゃんとお前を家族に紹介する」
「受け入れてもらえるわけないじゃん…っ」
ああ、また、お前の笑顔が好きなのに。
またお前は泣きそうだ。
「君はさ、カッコよくて、頭も良くて、運動も出来て…なのに、相手がこんなんじゃ君に釣り合わない」
「釣り合う釣り合わないなんて、関係ないだろ。俺が好きになったのは、お前だけなんだから」
「でも」
ありきたりな言葉だけど、
「好きになるのに性別なんて関係ないだろ」
そう言うと俺の彼氏は、差し出した俺の手をキュッと小さく握りしめた。
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公開:22/01/18 11:55
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