スーサイド/晴れを請う

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白いベンチに腰掛けて君はにこにこ笑い、足をばたつかせる。
靴くらい履けよ、と言ってもにこにこにこにこ笑うだけ。
しょうがないから適当な話を始めた。
でも君は答えずに笑うだけ。
一瞬悲しそうな表情をすると君は飛び降りた。
姿が消える。
あ。またこの場所に来てしまったのか。


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一番星を見つけたら。
君に見せたくなるこの気持ちにまだ名前をつけたくない。
橙と藍の合間、あたたかい空。
重い身体と栄養ドリンク、切なさで痛む胸。
明日、君の街が晴れならいい。
青春
公開:22/01/18 07:31

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