砂糖の神様

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俺は多鈴野好夫、25歳、フリーター。とにかく食べるのが大好き。
身長155cm、体重は120kg(半年前)。
朝から牛丼とコカ・コーラはルーティンである。
あだ名は「3号」、なんで、3号かって? タイムマシン3号の半ズボンの奴に似ているから。本人じゃないけどね(笑)。
朝のルーティン中、砂糖の神様が降臨してきた。
「おい、そこのお前、1年後、5年後、10年後の自分。お前はどれが見たい?」
(10年後、もう、死んでるかも。)
(5年後、もう、糖尿病かも。)
(1年後は・・・。)
「1年後が見たいです。」
「これが1年後のお前の姿だ。」
目の前には、ベッドの上で相変わらず飲み食いしている自分がいた。
「1年後のお前は自分でベッドから起き上がれないほどの巨漢になってしまった。」
「この先はお前が決めろ。ギネス記録更新も夢ではないがな。」
好夫はまず、コカ・コーラをダイエットコーラに変更した。
ファンタジー
公開:22/01/15 07:56

ひまわり広場( 神奈川県川崎市 )

産婦人科専門医/指導医
@sanadakuma
tama-himawari3w.com
身体は日々の食事で出来ている。
妊婦さんにも食事の重要性について情報提供しています。
ダイエット中の方々にも食事・睡眠・運動の重要性について情報発信しています。
自身が「愛着障害」であることに気付き、もう一人の自分と上手に共生しています。
自分が、自分の『安全基地』になることが生きていくための拠り所なのかもしれない。
科学的な視点からの表現も交えて、ショートショートストーリーを作っています。

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