幽霊部員

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文芸同好会のメンバーに誘われた。読書をして過ごすのも良いかもしれない。私は友人の誘いに乗って文芸同好会に行ってみる事にした。

「ここだよ。部室。さあ入ってー」
「ありがとう」
「テキトーに本読んでていいよ。そのうち皆来るから」
「うん」

どんな人がいるんだろう。やっぱり眼鏡をかけた大人しい感じの女の子が多いのかな?
仲良くなれるかな?
どんな本が好きなのかな。

しかし待っていても、誰も現れなかった。

「……誰も来ないね」
「あはは。うち、幽霊部員多いからね」
「そうなの?」
「うん。でもそのうち来るから、もうちょっと待っててよ」

それから私は、本を読み漁った。その時だった。

ガタンッ!!
突然扉が開いた。

きたっ!!そう思ったが、そこには誰もいなかった。

「おっ、きたね」
「えっ?」
「ほら、うち幽霊部員多いからさ」

私の顔は、真っ青になった。
公開:22/01/16 09:53

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

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ブラウン・シュガー
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