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西の国は、先代の王が蓄えた財産のお陰で、働かずとも困ることはなかった。西の国の虫は、富のシンボルである、優美な羽の手入れに夢中だ。この優美な羽こそが、誇りだった。そして、東の国の虫が、すすけた羽なのを、ことあるごとに「本当に貧乏たらしくて嫌になる。貧乏なのは能力がないせい。同じ虫とは思いたくない。」と、蔑み、嫌悪していた。
そんなある日、西の国に大きな竜巻が起こり、壊滅的な被害を受けた。何とか生き延びた虫も、働くことを知らないので、どうしていいか分からない。何よりも、優美な羽が、まるで東の国の虫のようになってしまったことに、耐えられなかった。東の虫は、西の国の惨事を聞きつけ、助けに赴いた。しかし、プライドの高い西の虫は、これを追い返した。
3年の月日が流れた。西の国の虫は、すすけた羽のまま、最後まで自分たちの姿を認められず、優美な羽を手に入れた東の虫を、蔑みながら滅びていった。
そんなある日、西の国に大きな竜巻が起こり、壊滅的な被害を受けた。何とか生き延びた虫も、働くことを知らないので、どうしていいか分からない。何よりも、優美な羽が、まるで東の国の虫のようになってしまったことに、耐えられなかった。東の虫は、西の国の惨事を聞きつけ、助けに赴いた。しかし、プライドの高い西の虫は、これを追い返した。
3年の月日が流れた。西の国の虫は、すすけた羽のまま、最後まで自分たちの姿を認められず、優美な羽を手に入れた東の虫を、蔑みながら滅びていった。
その他
公開:22/01/13 03:11
「蝋燭」が人生初作品、初投稿です。
よろしくお願いします。
普段は、韓国(アジア)ドラマ・映画の字幕監修者として働いています。
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