鬼ごっこ
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足の遅い僕は、いつも鬼に狙われてしまう。鬼ごっこをしていると僕はいつも鬼になる。そして鬼になったら最後、誰も捕まえる事ができず、ずっと鬼のまま終わる。そんな僕は、お前がいると面白くないからという理由で皆から仲間外れにされてしまった。公園で一人、ブランコに乗っていると、仲間の一人だった健二が話しかけてきた。
「なあ」
「何?」
「足速くなりたくないの?」
「なりたいよ。でも僕には無理だよ」
「あきらめるのかよ。練習しようぜ」
「えっ?」
それから健二と二人、足が速くなる為の特訓が始まった。健二のアドバイスは、正直大したことがなくて本当に効果があるのか怪しいものだったが、僕は健二と一緒に毎日特訓した。
それから走るのが好きになった。陸上部に入った。健二も一緒に陸上部に入って一緒に走った。そして高校2年生、ついに俺は健二より足が速くなった。
「やっとだな。俺の鬼」
健二は笑った。
「なあ」
「何?」
「足速くなりたくないの?」
「なりたいよ。でも僕には無理だよ」
「あきらめるのかよ。練習しようぜ」
「えっ?」
それから健二と二人、足が速くなる為の特訓が始まった。健二のアドバイスは、正直大したことがなくて本当に効果があるのか怪しいものだったが、僕は健二と一緒に毎日特訓した。
それから走るのが好きになった。陸上部に入った。健二も一緒に陸上部に入って一緒に走った。そして高校2年生、ついに俺は健二より足が速くなった。
「やっとだな。俺の鬼」
健二は笑った。
公開:22/01/14 08:38
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