復活のダイマオウ

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海底火山の周りでは大勢のギャラリーが息巻いている。ついに僕らが待ちわびた、ダイマオウグソクムシ様が復活するのだ。

その昔、僕らグソクムシは次々と港町を襲撃し恐れられていた。鋼の装甲はいかなる攻撃も通さず、逃げ惑う人々を跳ね飛ばした。
事態を重く見たどこぞの国の王が、腕の立つ若者にダイマオウ様の討伐を命じた。彼は自らの命と引き換えにダイマオウ様を海底火山に封じ込めた。
司令塔を失った僕らは散り散りになり、深海に追いやられた。死骸をつついて命を繋ぐ苦しい日々が続いた。

あれから1000年の時が経ち、封印の効果は間もなく切れる。今こそ再び僕らの時代が訪れるのだーー

しかし、ダイマオウ様は目覚めなかった。
離れ離れで暮らすうちに忘れてしまっていたが、僕たちは感情が昂ったときに生ぐさい臭いを発するのである。1000年ぶりに濃縮された臭気が鼻を直撃し、ダイマオウ様は気絶してしまったのだった。
ファンタジー
公開:22/01/12 00:16
深海の掃除屋さん

エス氏( 青森 )

落語とか漫才とかが好きなので、クスッと笑えてオチが綺麗なものを書こうと頑張っています。
よろしくお願いします。

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