持ってないものは与えられない

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「では、あなたがわずか3歳の娘を殴りつけて重症を負わせたということでよろしいですね」
私は何も言わずずっと下を向いていた。
「何か、言ったらどうですか? 黙っていれば嵐がすぎるとでも?」
「親の因果が子に報い」
「え?」
「いえ、なんでもないです」

私の両親はひどい親だった。気分が悪くなるとそのうっぷんを晴らすかのように私に殴るけるの暴行を加えた。虐待がばれ、私が解放されたのは中学の頃だった。

それから結婚し、子供も生まれた。自分は両親のようになるまい、愛情をもって育てよう。そう決意した。
育児書もたくさん購入し勉強した。

しかし私は重大な欠陥があった。「どうやって我が子を愛せばいいのか」がわからなかったのだ。
気がつけば「しつけ」と称して両親にやられたことを娘にやってしまっていた。

神様、どうか私の娘をお守りください。私達のような親になりませんように。
その他
公開:22/01/11 20:51
更新:22/01/11 20:56
虐待の連鎖 じつはよくあることらしいです 愛情を与えてこそ親

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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