メッセージ
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少女が泣いている。
「どうしたの?」
声をかけてもすすり泣くばかり。
ふと、少女の片っぽの足首に一匹のミミズが絡まっていることに気づく。
瞬間。
私の足元に、ミミズが這い寄る。
うわ、と思う間もないまま、少女と同じように足首に絡まれた。
ピリッ、と静電気のような痛みが走る。
途端に私の内から、言い知れぬ感情が込み上げてきて、気がつくと涙が溢れていた。
「…ぁ…あぁ……」
声にならない悲しみ。
そういえば。
昔、近くに住んでいた「地域の大伯母」から聞いた話を思い出した。
「ミミズは地球の使いだからいじめちゃなんねえ」
そうか。
これは、地球からのメッセージなんだ。
気がつくと、周りの人達も立ち止まって、顔を伏せていた。
皆、泣いている。
地球が、泣いている。
「どうしたの?」
声をかけてもすすり泣くばかり。
ふと、少女の片っぽの足首に一匹のミミズが絡まっていることに気づく。
瞬間。
私の足元に、ミミズが這い寄る。
うわ、と思う間もないまま、少女と同じように足首に絡まれた。
ピリッ、と静電気のような痛みが走る。
途端に私の内から、言い知れぬ感情が込み上げてきて、気がつくと涙が溢れていた。
「…ぁ…あぁ……」
声にならない悲しみ。
そういえば。
昔、近くに住んでいた「地域の大伯母」から聞いた話を思い出した。
「ミミズは地球の使いだからいじめちゃなんねえ」
そうか。
これは、地球からのメッセージなんだ。
気がつくと、周りの人達も立ち止まって、顔を伏せていた。
皆、泣いている。
地球が、泣いている。
その他
公開:21/09/12 16:08
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