強制ダイエットマンション
16
7
私は「強制ダイエットマンション」に住んでいる。
なんのことはない、ここにはエレベーターがないのだ。
ある日、階段を昇った途中で女性が座り込んでいた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、あと3階昇ったら自宅なの…」
女性は買い物袋を抱えていた。
玉葱にジャガイモ。
「今日はカレーですか」
「うん…あ!」
女性は絶望の表情を浮かべた。
「どうされたんですか?」
「カレー粉買うの忘れた。…もう無理」
「…あきらめたらそこでダイエット終了ですよ」
「う…うぅ!」
目尻に涙が浮かんでいる。
だが私は同士として心を鬼にして言った。
「きっと苦労して作ったカレーは最高に美味しいでしょうね!」
「やっぱり今晩はカレーが食べたい!」
後日、女性から手紙を受け取った。
<先日は励まして頂き誠にありがとうございました。あの日のカレーは最高でした。もう嬉しくて、私5回もおかわりをしてしまいました!!>
なんのことはない、ここにはエレベーターがないのだ。
ある日、階段を昇った途中で女性が座り込んでいた。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫よ、あと3階昇ったら自宅なの…」
女性は買い物袋を抱えていた。
玉葱にジャガイモ。
「今日はカレーですか」
「うん…あ!」
女性は絶望の表情を浮かべた。
「どうされたんですか?」
「カレー粉買うの忘れた。…もう無理」
「…あきらめたらそこでダイエット終了ですよ」
「う…うぅ!」
目尻に涙が浮かんでいる。
だが私は同士として心を鬼にして言った。
「きっと苦労して作ったカレーは最高に美味しいでしょうね!」
「やっぱり今晩はカレーが食べたい!」
後日、女性から手紙を受け取った。
<先日は励まして頂き誠にありがとうございました。あの日のカレーは最高でした。もう嬉しくて、私5回もおかわりをしてしまいました!!>
その他
公開:21/09/11 23:37
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
ログインするとコメントを投稿できます