名もなき花の話

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銃で人を撃つと血の花が咲く。だがアンドロイドは撃っても破片が散るだけで花は咲かない。
何より厄介なのが銃で撃たれてもアンドロイドは死なないって事だ。
恐怖も感じないから逃げようともしない。おかげで殺し屋の俺がターゲットを逃がしてしまった。
『組織の掟・依頼に失敗した殺し屋は次の朝日を拝めないと思え』
ああくそっ!俺もこれで終わりか!
悪態を吐く俺の前に立ち塞がるアンドロイド。その背中には俺を狙った銃弾が次々と突き刺さる。
「オ怪我ハアリマセンカ?安心シテ下サイ。私ガ必ズ守リマス」
アンドロイドは人を守るようインプットされていると聞いた事がある。まさか…俺を守ってくれるのか?
アンドロイドは俺の前から動かない。その身を盾にして俺を守り切ってくれた。

…今、俺が生きているのはアイツのおかげだ。殺し屋から足を洗った俺は俺を守る為に破片を散らした機械仕掛けの花を元通りにする為、修理工となった。
SF
公開:21/09/13 20:47

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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