『縄跳び』雑貨店シリーズ

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♪カランコロン♪

雑貨店に、3人の老人がやって来た。
「いらしゃいませ」
「縄跳びあるかな?」
「ビニールは駄目よ」
「そうそう、布を編んだ白いやつな」
「はい、ございます。こちらです」
「おお、それだそれだ」
「2本くらい要るわね」
「ご店主、いくらかな?」
老人たちは代金を払うと、2本の縄跳びを繋いで、大きな一つの輪っかにした。
「よし、これで良いだろ」
「懐かしいわね」
「よくやったもんなぁ…」
その輪っかの中に老人たちは入り、縄を腰辺りで掴んだ。
「あの…お客様。いったい何を?」
「見ての通り、電車ごっこだよ」
「これから、町内を一周するのよ」
「そうだ、ご店主も乗りなさい」
「えッ?」
言われるままに、店主も電車に乗り込むと、いつの間にか4人は子供に戻って行った……。

《出発進行!!》

そして、電車は走り出した。
ファンタジー
公開:21/09/10 21:15
更新:22/10/07 16:36

杉本とらを( 東京 )

言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!

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