空気嫁

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仕事でくたびれて家に帰り、玄関のドアを開けた。すると嫁が驚いた顔をした。

「どうしたの?元気ないね」
「ああ……。仕事で色々あってな」
「そう。確かにテンション低い空気出してるわね。お疲れ様。ご飯にする?」
「ああ」

今日の夕食は、唐揚げだった。丁度唐揚げを食べたい気分だった。

「あら。唐揚げだから嬉しいのね」
「どうして分かるんだ?」
「だってテンション高い空気しているんだもの」
「流石だな。お前は本当に何でも俺の事、お見通しだな」
「良妻ですから」
「お前の作る料理は、本当にどれも美味い」
「沢山あるからどんどん食べてね」

飯を食べ終わり、風呂に入って出てきた。そして夜も遅くなり、布団に入った。

「おやすみ」
「おやすみなさい」

私以外、誰もいない寝室で、一人喋りながら布団に入って眠りについた。
公開:21/09/10 11:11

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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