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「ボス。佐藤様です」
「お通ししろ」
薄暗い地下事務所にアタッシュケースを持つ男性が通された。
部下がケースの中身を確認すると袋詰の白い粉がギッシリ詰まっている。
一つに米刺しを刺し中身を取り出した。ボスが舌に乗せる。
「上物だ」
ボスと佐藤と名乗る男はがっちり握手を交した。
「よし、早速準備しろ」と部下に命じた。
「ご一緒しませんか?」ボスは不敵に笑みを浮かべた。

「兄貴、それが…」
「ボスが早速ヤる。ヤスも手順を覚えろよ」袋を破り計量する。
「そ、そんなに!」
「昔は合法の時代があったってのが驚きだ」
「…ちょっと味見していいすか?」
「やめろ!戻れなくなるぞ!常用出来ないなら知らない方が幸せだ」

「ボス。お待たせしました」
ボスと佐藤が座るテーブルにショートケーキが並ぶ。
「甘いねぇ」強面の二人の顔が一瞬で破顔した。

「ボスが飛んだ。あれが砂糖の恐ろしさか」
ヤスは恐怖した。
その他
公開:21/09/10 09:39
更新:21/09/10 12:48

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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