悪知恵
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パリンッ!
私の家の窓が割れて、居間にサッカーボールが勢いよく飛び込んできた。
しばらくしてピンポーン、とインターホンが鳴る。
玄関のドアを開けると、緊張した面持ちの少年達がいた。
「このサッカーボールは君達のかい?」
「いえ、違います」
「え、違うの?君達が隣の公園でサッカーして遊んでいたんじゃないのかい?」
「いえ、違います!」
「じゃあ何しにきたの?」
リーダー格の少年が澄まし顔で言った。
「はい。ウジュムンギをベレレンキしにきました」
「ウジュ…何?」
「ご存知ありませんか」
「わからないな。最近の若い人の文化には疎いものでね」
「ではご説明しますので、そのサッカーボールをちょっと貸して頂けますか?」
「どうぞ…」
私はボールを渡した。
「それじゃウジュムンギをベレレンケしてきますので、少々お待ちください」
少年達は立ち去っていった。
そして彼らが戻ってくることは二度となかった。
私の家の窓が割れて、居間にサッカーボールが勢いよく飛び込んできた。
しばらくしてピンポーン、とインターホンが鳴る。
玄関のドアを開けると、緊張した面持ちの少年達がいた。
「このサッカーボールは君達のかい?」
「いえ、違います」
「え、違うの?君達が隣の公園でサッカーして遊んでいたんじゃないのかい?」
「いえ、違います!」
「じゃあ何しにきたの?」
リーダー格の少年が澄まし顔で言った。
「はい。ウジュムンギをベレレンキしにきました」
「ウジュ…何?」
「ご存知ありませんか」
「わからないな。最近の若い人の文化には疎いものでね」
「ではご説明しますので、そのサッカーボールをちょっと貸して頂けますか?」
「どうぞ…」
私はボールを渡した。
「それじゃウジュムンギをベレレンケしてきますので、少々お待ちください」
少年達は立ち去っていった。
そして彼らが戻ってくることは二度となかった。
ミステリー・推理
公開:21/09/06 14:10
最近は小説以外にもお絵描きやゲームシナリオの執筆など創作の幅を広げており、相対的にSS投稿が遅くなっております。…スミマセン。
あれやこれやとやりたいことが多すぎて大変です…。
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