好きと好きの違い

「俺たちってさぁ、、、恋人なんかな？」
「え、、、！？」
ずっと友達だと思っていた相手からの突然の言葉に、
頭がこんがらがって何が何だか分からなくなった。
「俺はお前のこと好きだし、よく一緒に出掛けるし、
　いつも一緒に帰ってるし何か恋人とあんま変わんねぇんじゃね？
　と思って」
「ちょ、ちょっと待って、あんたあたしのこと好きなの？」
「うん、好きだよ」
「それって友達としてとかじゃなくて？恋愛的な意味で？」
「よく分かんねぇ、、、好きって何個もあんのか？」
「家族、友達、恋愛対象、とか好きにもいろいろあんの」
「ふーん、じゃあお前は俺のこと好き？」
「はぁっ？す、、、好きだよ　　友達としてね！
　で、結局あんたはどれなの？」
「んー、やっぱ分からん、、、けど、分かったらまた言う！」

恋物語の最初のページ。
まだ蕾にもなっていない感情は、咲くも枯れるも君次第。