交渉人、川井ラムネ 7

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「ラムネ2本買ってきました」

三橋の部下がラムネを買って戻ってきた。

「……俺には才能がなかったんだ」
「あんたまだ28歳でしょ?若いじゃん。好きな事あるなら、何歳になってもあきらめる事ないよ。……って言ってもさ、あたしもまだ25歳なんだけどね。あんたより年下の女が何言ってんだって話だよね。……ねぇ、喉渇かない?ずっと話してるとさ、何だか喉渇いて来ちゃった。ラムネは好き?喉渇いてる時ってさ、炭酸飲むと爽快なんだよね。そっちに持って行こうか?今買ってきたばかりだから冷たくて美味しいよ」
「ああ……」

川井ラムネは、ラムネを持って行った。

「今更なんだけどさ。あたしの名前、川井ラムネっていうの。ラムネだよ?ラムネ。あたしと同じ名前の飲み物なの。いや、あたしの名前の方がラムネから来てるのかな?あたしの親も変な名前つけるよねー。そう思わない?」
「そうだな」
「あっ、今初めて笑ったね」
公開:21/09/03 12:18

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

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ブラウン・シュガー
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