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「告白トンネル?」
修学旅行の目的地に向かう途中、隣に座る友人が言った。
「そう、この高速には有名な長いトンネルがある。そのトンネルで、ほらこれ、この歌を唄った後告白したら必ず成功するらしいんだ」
友人はそう言ってスマホの画面を見せてきた。一昔に流行ったバンドの恋の歌だった。いつでも▷を押せる準備は出来ているらしい。
「お!そろそろ例のトンネルだ。よし!行ってくるぜ。」
友人は立ち上がると、周囲のざわめきを背にグイグイ前に進んだ。そしてスマホをガイドに渡しスピーカーに繋いでもらう。やがてバスは例のトンネルに入った。
「みんな!俺の歌を聞いてくれ!」
友人の叫びと共に始まったトンネル限定の単独ライブ。意外と上手い。周りもノリノリで本物のライブ会場に見えた。
でもあいつ誰に告るんだろう?好きな人いたんだな。
曲が終わる。長い深呼吸の後、友人は言った。
「俺!バンドやります!」
そっちか▪▪▪。
修学旅行の目的地に向かう途中、隣に座る友人が言った。
「そう、この高速には有名な長いトンネルがある。そのトンネルで、ほらこれ、この歌を唄った後告白したら必ず成功するらしいんだ」
友人はそう言ってスマホの画面を見せてきた。一昔に流行ったバンドの恋の歌だった。いつでも▷を押せる準備は出来ているらしい。
「お!そろそろ例のトンネルだ。よし!行ってくるぜ。」
友人は立ち上がると、周囲のざわめきを背にグイグイ前に進んだ。そしてスマホをガイドに渡しスピーカーに繋いでもらう。やがてバスは例のトンネルに入った。
「みんな!俺の歌を聞いてくれ!」
友人の叫びと共に始まったトンネル限定の単独ライブ。意外と上手い。周りもノリノリで本物のライブ会場に見えた。
でもあいつ誰に告るんだろう?好きな人いたんだな。
曲が終わる。長い深呼吸の後、友人は言った。
「俺!バンドやります!」
そっちか▪▪▪。
青春
公開:21/09/03 11:17
更新:21/09/03 13:55
更新:21/09/03 13:55
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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