とても幸せな日

私あの人が大好き
毎日かわいいねって撫でてくれるの

黄色い目　ギザギザのしっぽ
おまけに鼻はぺちゃんこなの

他の子おかまいなしに膝にいすわって絶対にゆずらない！
それも17年間ずっとよ

まだ鼻から抜ける息が冷たい
庭に咲いたムスカリに霜が溶けて輝いていた

急にさみしくなって
朝までうちの人の布団の中で寝たの
暖かくてひだまりの中にいるみたいで
いつまでもこうしていたいって思った

あ。もうすぐかもしれない

まって膝の上まであと、、、、すこし

植物達の生命力に飲み込まれそうな日だった


どうしたらまたあの人にまた会えるかな
また一緒にねたいにゃ、、、

だから

「また会いに来たよ」
「ん？何か言った？」
「うぅん？なんでもないよ！おばあちゃん」