永遠の終わり

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今朝も空は青高く、夏が最後の一仕事をしようと腕まくりしているようだ。

埃を被ったラムネ瓶のような記憶が

この日だけはビー玉を落としシュワっと当時の新鮮な気持ちを蘇らせる。

そしてそれはDNAに刻まれていたかの様な焦燥感を呼び起こし

蝉とユニゾンした母親の怒号が記憶の鼓膜を揺らす。

学生という身分を終えた時

ある種ソレからの開放だとばかり心の祝砲をあげたが

今となればそれは単なる逃避でしかなかったと痛感している。

当時は無かったスマートな文明の利器で調べると

「学べる喜びにきづく日」として記念日に選定されている事に驚く。

永遠の夏に終わりが来ることを知った日、8月31日。

今すべき人生の宿題は何かと問いかける。

そして飲み干したラムネの瓶にそっとまた栓をする。
青春
公開:21/08/31 08:04

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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