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とある港の工業地帯。新入社員である彼は、初めての昼休みを迎えた。先輩はみんな弁当を持ってきていたのだが、彼は昼飯のことをすっかり忘れていた。
先輩に近くのコンビニを教えてもらった彼は工場を出た。
すると、出てすぐの所に小さな商店があるのに気がついた。
なんだ、こんな近くにあるなら先輩もここを教えてくれればいいのに。彼はそう思ったが、中に入ってみてすぐにその商店に違和感を覚えた。
醤油、豆腐、ネギ、卵、みりん、味噌、トイレットペーパー等々、妙に片寄ったラインナップで、弁当やカップラーメンといった、昼飯に適した物は一切置いていなかった。
彼は店主に、この店は何ですか?と訪ねた。
「ここはそこの工場で働いてる男たちが、仕事帰りに奥さんから買ってきてとよく頼まれる物を取り揃えている店だよ」
店主はそう答えると、続けざまに「それで探し物は?」と聞いてきたので彼は言った。
「僕は独身です▪▪▪」
先輩に近くのコンビニを教えてもらった彼は工場を出た。
すると、出てすぐの所に小さな商店があるのに気がついた。
なんだ、こんな近くにあるなら先輩もここを教えてくれればいいのに。彼はそう思ったが、中に入ってみてすぐにその商店に違和感を覚えた。
醤油、豆腐、ネギ、卵、みりん、味噌、トイレットペーパー等々、妙に片寄ったラインナップで、弁当やカップラーメンといった、昼飯に適した物は一切置いていなかった。
彼は店主に、この店は何ですか?と訪ねた。
「ここはそこの工場で働いてる男たちが、仕事帰りに奥さんから買ってきてとよく頼まれる物を取り揃えている店だよ」
店主はそう答えると、続けざまに「それで探し物は?」と聞いてきたので彼は言った。
「僕は独身です▪▪▪」
ミステリー・推理
公開:21/08/30 18:53
更新:21/08/31 00:16
更新:21/08/31 00:16
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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