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海を見に来た。穏やかな波だった。サンセットビーチと呼ばれているだけあってもうすぐ日が沈もうとしている。
「ああ!待って!」
浜辺で腰かける僕のすぐ横を女の人が海の方に駆けていった。
彼女は波の手前で立ち止まり、両手を前の方にやって何やら項垂れている。
僕は気になって側に寄った。すると彼女は涙を溢しながら夕日に向かって必死に祈っていた。
「今朝何でも願いが叶うというサンライズビーチで、彼と結ばれますようにと祈りました。でも彼に愛人がいることが分かったんです。だから願いを込めた太陽が沈まないうちに取り消してもらおうと思って」
そう涙ながらに語る彼女を見て、僕は一瞬で心を奪われてしまった。
そしてすぐさま沈み行く太陽に手を合わせた。
「朝は願うのを忘れていましたがアイツとの復縁は取り消します」
俺はそう願った後にハンカチを彼女に差し出して言った。
「そのサンライズビーチはどこにありますか?」
「ああ!待って!」
浜辺で腰かける僕のすぐ横を女の人が海の方に駆けていった。
彼女は波の手前で立ち止まり、両手を前の方にやって何やら項垂れている。
僕は気になって側に寄った。すると彼女は涙を溢しながら夕日に向かって必死に祈っていた。
「今朝何でも願いが叶うというサンライズビーチで、彼と結ばれますようにと祈りました。でも彼に愛人がいることが分かったんです。だから願いを込めた太陽が沈まないうちに取り消してもらおうと思って」
そう涙ながらに語る彼女を見て、僕は一瞬で心を奪われてしまった。
そしてすぐさま沈み行く太陽に手を合わせた。
「朝は願うのを忘れていましたがアイツとの復縁は取り消します」
俺はそう願った後にハンカチを彼女に差し出して言った。
「そのサンライズビーチはどこにありますか?」
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公開:21/08/31 20:45
更新:21/08/31 23:13
更新:21/08/31 23:13
初めまして。昔から小説を書くのが好きでした。ショートショートの魅力に取り憑かれ、日々ネタ探しに奔走する毎日です。
小説のコンセプトは【ドアノブの静電気くらいの刺激を貴方に】です。
皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
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